可愛い子には
おこんばんは =_=
ようこそいらっしゃいました。
昨夜父親のお話を少ししましたが
その後寝るまで父親の思い出が
ぐるぐると頭の中を回っていました。
父は大変に私を可愛がってくれました。
反面、しつけに対してはとても厳しい人でした。
私の方も、どちらかと言えば
母親より父親に懐いていました。
ですから幼いながらにも大好きな父親の期待に応えたい。いつもそう思っていました。
ある時、母の実家、つまりおじいちゃんとおばあちゃんの家に、
一人で電車に乗って遊びに行くことになりました。
もちろんそんなこと自発的に決めたことではありません。
父親が私に、来年はもう小学校に入るし、
ひらがなも読めるようになったんだから駅名を一つ一つ書いてあげるから
通り過ぎるたびにバツをつけて、この最後の駅で降りるんだよ。
そこにはおばあちゃんが迎えに来てくれるんだからね。
できるな? と言いました。
私にとっては大冒険でしたが父の期待に応えたい一心で 直ぐにはい、と返事をしました。
乗車駅から順番にひらがなで駅名を書いてもらい祖父母の住む駅までは数えれば11駅。
時間にすれば1時間ほどかかりました。
一駅過ぎるごとに電車のアナウンスを聞きながら駅名にバツをつけました。
小さな子供が一人で電車に乗っているのですから、色々な人が私に声をかけてくれました。
どこまで行くの?
一人で行くの偉いねえ。
みかん食べる?
アメあげようか。
皆がとっても感心したので私はすっかり得意になりました。
そして祖父母の家に一泊し、翌日また同じようにして家に帰りました。
家に帰ると父親が言葉少なに。
よし、よくやったな。
やればできるね。
大好きな父親に褒められてすごく嬉しかったことを覚えています。
父の子育ては功を奏し、ずいぶんとしっかりした子供時代だったそうです。
残念ながら現在は誘拐が増えたりと物騒な時代ですので、
このような子育てをやみくもに当てはめることはできません。
けれども
子供は大人が思うほど子供ではないということ。
それに子供の能力の限界を親が決めてはいけませんね。
今夜もご縁をありがとうございました。